再発・転移性口腔癌の治療

口腔癌の再発のピーク

口腔癌の再発のピークは手術後1年5,6ヶ月がピークで、多くは5年以内です。
通常、5年経つと再発の可能性が少なくなるといわれています。しかしながら、念のため10年くらいまで経過観測するのが望ましいと考えられています。

再発した場合の呼び方

再発は局所再発と遠隔転移に大別されます。
局所再発→手術痕や温存した口腔内から再び癌が発生してくる場合
遠隔転移→口腔内から離れた場所に癌が発生する場合

口腔癌が転移しやすいのは、首やその他のリンパ節、肺、骨などが挙げられます。

再発・転移性口腔癌の治療方針

局所再発の場合は、再発した部位を確認し、基本的には外科的切除を行います。また、頸部リンパ節転移が認められた場合には、頸部郭清術を行い、転移リンパ節を含め、その周囲のリンパ節を周りの組織とともに取り除く手術を行います。また、肺、消化器、骨などに転移の認められる場合には、各臓器の専門医との連携を行い、治療方針を決定する事になります。

末期のがん患者に対する治療法

口腔癌の末期には、口のがんが浸潤増大することによる顔面、頸部の崩れ、出血、気道閉塞、発声や経口摂取困難など特有の苦痛があります。なかでも疼痛は生活の質(QOL)に直結するためモルヒネ製剤などを含め痛みを和らげるための治療を積極的に使用します。また、末期癌患者の精神的ケアに関しては、家族への精神的援助を含め大きな課題の一つと考えられます。

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